ウスバカゲロウ

わたしは 古い着物が 好きで 集めています。
明治 大正 昭和 平成と 時代が下るにつれ
着物は繊細さを失ってゆくように思います。
布地も 織も 手描きの柄も
最近 手に入れた 絽ときたら まるでウスバ
カゲロウのよう.....

重さというものが 全く感じられない
墨色にグレーの濃淡の牡丹 色褪せた細い銀糸
が織り込まれた 中振袖
こんな繊細な絽は 今の日本では織れないでしょう

どんな方が着ていたのだろう

着物だけではない 陶器もうすい 肌が透けて
見えるほど肌理の細かい白磁

だれが かたちづくったのだろう

喪われた技術はもう戻らない 職人が何代もか
けて磨きぬいたワザは

冬の寒さ 足の痺れ など忘れて 美に我が身
を捧げた職人たちが日本にはいた
その 残り香に いま わたしたちは触れてい
るだけ ....

ひとの精魂込めたワザに AIが到達するとは
わたしには 到底思えない

再話に AIを使う語り部さん ストーリーテラー
さんおも ボチボチ おられるだろうが AIに
息遣いが 理解できる? だろうか
息とは いのちと 同義だった むかしは