美輪さんのこと 《荒野に立つわたしは今》
美輪さんの訃報の前日 わたしは三輪さんの動画 ボンボヤージュを聴いていた。
それで その日は ブルーのアイシャドウを探して 瞼に青を曳いて行ったのだ。
美輪さんをTVで観たのは 白絣を着て ヨイトマケの歌 を歌っていたのが
最初で 世間をろくに知らない小学生だったけれど 痛ましくて そう 裸の
魂がうたっているようで 目をそむけながら 見ないではいられないのだった。
当時はいまよりずっと 美輪さんは異端 異端ノエッジで きわどくうつくしく
いささかグロテスクに挑むように其処にいた。そのうちに自称天草四郎の生まれ
変わりとなり うさん臭さはいや増した。
三島由紀夫割腹事件があって そのころ 丸山明宏? さんが 三島の愛人で
あったと知った。美輪と名乗るようになったのは 三輪山の神さま 大国主さま?
オオモノヌシ様?のお告げだったかしら....
戦争と平和の公演のために 本を探していた時 三輪さんが書いた体験にめぐり
あった それから 宮崎アニメの モロ 荒れ地の魔女の 声を聴いて やっと
三輪さんが 好きになった。
今から20年以上も前だが 九州から帰る飛行機で 美輪さんと乗り合わせた。
たんぽぽ色の髪 あざやかな黄緑のロングドレス 美少年をおつきに従えて
羽田空港をまるで荒野を歩くがごとく昂然と肩をそびやかし歩いていた。
神話の世界だった。美輪さんは そのときはまだ 戦っていたのかもしれない。
美輪さんは 愛子さまが天皇にふさわしいと言っていた あの方は菩薩ですと....
美輪明宏さんのご冥福を祈ります。
追記
ついさっき TVで のんちゃんのうたを聴いた 《荒野に立つわたしは 今》
のんちゃんは アクトクプロダクションから 自分の生まれ持った名前さえ
奪われた。でもようやく 自由になれた わたしはちょっと泣きそうだった。
すべてのふつうの日本人はもうすぐ みな荒野に立つことになると思っている。
でも いつかきっと 日は のぼる。
