古謝美佐子さんのうた
きのう はじめて リサイタルで聴かせていただきました。
最初は 耳障りでした 音響が良くなかったし シンセが音量が大きすぎて
せっかくの 歌を減殺してしまっていた....
けれど そのうち 圧倒されました。その歌うチカラに。
息継ぎがない そして 4つの声 .... と変化をくわえて わたしには 4つ
五つの 声が 聴こえた。
元ちとせさんの はじめの頃のうたが好きでした。古謝さんのうたには
ときおり それを彷彿させるフレーズがあります。民謡は 原初の響き
直截的にからだにくる 細胞のひとつひとつを震わせるチカラがある
わたしは クラシックを一口 二口 かじりましたのでベルカント唱法 それ
からシャンソンの歌唱を学んだのですが もう ぜっんぜん 違う
からだの軸がピシッと決まっている 海や山や空の匂い 風音が聴こえる。
しばらく前から 民謡をならいたくていたのですが 奄美とか 沖縄の島唄を
うたってみたいと思いました。
圧巻は マイク無しで 暗闇でうたう歌 ..... マイクとか ミキサーで調音
するのは 島の歌には そぐわないです。打ち寄せる波の轟 月の光で聴く
ものだと思いました。
デビューアルバムと最新のと ふたつのCDを購入し 聞いてみたのですが
デビュー当時は 声は二つしか わからない。古謝さんは この声を66年
かけて 獲得したのです。「やっと歌えるようになった ....」 古謝さんのその
感慨の在り場所がわかります。
書くことがたくさんたくさん あるのですが やることが 有り過ぎて
どうしようもない 書くことで留めないと みな幻のように消えてしまう。
今日中に すくなくとも 宝の原 の 脚本と 給与計算だけは終わらせ
なければ 気ばかり焦ります。