リセット
夕べは 何年振りかで JAZZを聴いた。アートブレーキー・カルテットのモーニン そして
キース・ジャレットのケルンコンサート.... ケルンコンサートは50年前 JAZZ喫茶で
どれだけ聴いたかわからない。 上野のイトウ 横浜の千草やダウンビートで そしてたまさか
日暮里のシャルマンで。聴いていると極く微細に身体が震えてくる.....それは音の振動がではなく
魂の震えに相違なく 年甲斐なく涙があふれるのをおさえようがない。波にたゆたい押し流され
抗いもせず わたしはいつか藍色の海のなかを弄ばれ漂ってゐる。
そして ながい旅の果てに砂浜に打ち寄せられるのだ。
JAZZはインプロヴィゼーションだが ケルンコンサートはその真髄
おそらく 語りを育ててくれたもののひとつがJAZZなのだと思う
今日は娘と少しの仕事のあと 茶ポットという カフェに行った。4時に遅いブランチ
サンドイッチとカフェオレ そのあと カラオケで90分歌った。
カラオケは発声の確認 ..... たまに歌わないと ことばのキレがわるくなる。
今日はあまりよろしくなかったが 加藤登紀子さんの 時には昔の話を は語りになっていた
まぶたに浮かぶのは 昔の漫画仲間たち ”時代を走り抜けた”青春 70年安保の敗北のあと
若者たちは散っていった その一部は 漫研に吹き寄せられ 手塚治虫のCOM そして花の
24年組..... 漫画文化は次第に色を喪い やおいやリメイク コスプレに堕していったのだが
日本のマンガはいっとき 世界に誇るサブカルチャーとなった。みんな戦士だった やり場の
ないエネルギーが充溢し奔出した。
わたしは 今一度 リセットしてみよう。いくら洗っても まっさら まっしろにはならない
だろうが それでもいい 錆びつき鈍った五官のエッジを砥石でキリキリと磨いてもみよう。