男たちの戦争その1 キスカ島撤退作戦
男たちの戦争のための 原稿を書いています。今日は 奇跡のキスカ島撤退作戦をまとめました。小野打数重さんの体験談です。小野打さんが語るのですが この作戦の真の主人公はアッツ島で一兵残らず玉砕した2500名の将兵 そして第一水雷戦隊司令官だった 木村昌福少将(のちに中将)であったのではと思います。

残念ながら 日本帝国陸軍海軍には 愚将も おられたのですが 機を視る目と決断力 そして将兵への温かさ厳しさを兼ね備えた名将もおりました。キスカ島撤退作戦を成功させ 5183名を救い出した木村昌福中将も そのひとりです。アメリカ領 アリューシャン列島 アッツ島 キスカ島 占領作戦は ミッドウェイ海戦のバックアップのための作戦でしたが 上陸の前日 ミッドウェイ海戦は大敗し その意味を失ってしまうのです。
アメリカ軍はとなりのアムチトカ島に鉄板を並べ 三日で飛行場を完成 爆撃にやってきます。アメリカが初めに狙ったのは 陸軍が守るアッツ島でした。これも名将の北方方面司令官樋口季一郎中将は 5700名の増援部隊を用意し アッツ島に援軍を送るよう本部に要請しますが 5/18 本部はアッツ島守備隊を見捨て キスカ島撤退を決定します。いつかは援軍がくる それまで もちこたえようと 全軍を叱咤激励した山崎中将は どんな思いであったろうか。返信文 『その機いたらば 在島将兵 喜んで一丸となって死地につき 魂魄は永く祖国を守るものと信ず』
5/23 樋口中将 断腸の想いの 電文 『地区隊長以下凡百の手段を講じて 敵兵員の尽滅を図り 最後にいたらば潔く玉砕し 皇国軍人精神の精華を発揮するの覚悟あらんことを望む』ここから ニューギニアサイパン テニアン ペリリュー 玉砕の歴史が始まる 電信機を手りゅう弾で爆破 最後に残った150名は米軍の集中銃撃の中突撃 捕虜になった者 わずか27名 守備隊2638名 戦死。
キスカ島守備隊も つぎは 自分たちだ。と覚悟した。
つづきは語りで聴いてください。