時間のながれ 時間のふしぎ

時間の流れは均一ではなくて......日常から逃れると 時間の流れがゆるやかになる。家での休日はあっというまにおわってしまうけれど 住んでいる土地を離れれば離れるほど 時間のすすみが 遅くなるような 気がする。一年中 旅行をしているひとは おなじ一生でも 日々日常に生きるひとより長く感じるのではないかしら....... これは意識の密度の問題かも知れません。 時間は 不思議です。たとえば わたしの場合 朝4:00頃 目覚めるのですが ゆっくりゆっくり流れる時間が 6:00頃から 早くなる 7:00過ぎると 駆け足になり 8:00過ぎると30分が 5分の感覚。まるで 意識が分裂したように..... 夜 会社で仕事をしていると 9:00頃から夜中まで あっという間に 時間が経つ。

時間の長さに影響を及ぼすおもな要因
1 距離
2 特定の時間 たとえば 早朝
3 愉しいか 辛いか  たとえば 病院で リンゲルとか 薬剤を注入されている時間は長い
4 特殊な事例 近いひとが亡くなったときなど 停止した時間とても早く流れる時間 ふたつの意識の流れがあるように感じる
5 ある種の薬剤
6 強度の集中

調べてみたけれど  納得のいく こたえはなかった。

語っているときも 無限 の 時間のなかにいるように 感じる時 が ある。
時制の枠を超えて 遡っているように 感じる時 も ある。
無限と有限の はざまの スポットにいるような 感じ のときもある。

この世の きまりごとから 解き放たれる ..... ものがたりを 旅する 
それはとてもしあわせなので しあわせに過ぎるので.....

目は半眼になり 意識は遠のき ( たぶん極端な集中と脱力が 同時に起きている ) 
勝手に 自分だけで いってしまいそうになるのだけれど......
ここで ぐぐっと 踏みとどまる
聴き手のみなさんとひとつになって いく。

わたしが 語りを 好きなのは それ。 向こう側に はざまに いけるときがあるから
口承の語りを残したい 戦争をつたえたい 子どもたちにものがたりのよろこびをつたえたい 
とは 実は 銘文に過ぎないのだ .......


語りを のちのひとに伝えたいのも それ、なのだ この世の条理もだいじ 語り部を残したい
のも 真実 だが ほんとのほんとうは もっとたかくもっと遠くへ いってほしいから 
その喜びを 知ってほしいから。