跫音・あしおと

足音でしたら 廊下を遠ざかる とか 舗道にひびく とか 日常的な感じがしますけれど 跫 となるとそうはいきません。この一字だけでもあしおとと読み 音読みは キョウ 恐怖の跫 です。

先日 食料供給法について書きましたが 4月1日からSNS規制法も施行されるのですね。そして 緊急事態条項まで 審議されている。軍事費は突然GNPの2%となりました。

食料統制 軍事費 言論統制 緊急事態条項 ときますと どうしても 戦争の二文字が頭のなかに谺します。

太平洋戦争の前も つぎつぎと法律が変わり 税金は高くなりました。治安維持法 国家総動員法などが つぎつぎと可決 報道は検閲され 国民徴用令で 国民は軍需産業に従事し 民間船などあらゆるものが徴用されるようになりました。 戦時中は閣議決定で学徒勤労動員や学童疎開促進条項などつぎつぎに国民生活に重要なことが決まりました。

軍部の独走 敗戦によって 日本国民は空襲で焼け出され食べ物はなく 大切な家族や愛する人を失いました。この轍を二度と踏むまいと 草の根から生まれたのが日本国憲法です。日本国憲法によって国民は基本的人権を手にしたのです。

緊急事態条項は本来 憲法改正に匹敵するものであり 国民の負託を受けなければならないものですが 憲法にたいする国民の想いは強く 与党は手っ取り早い裏技を使おうとしています。緊急事態条項とは ヒットラーが手にしたのと同じ 強大な権限を 政府に与えるものです。半面
国民の自由・生きる権利・平和が損なわれる あるいは制限される可能性があるのです。

国民の運命を決めるチェックの無い伝家の宝刀 オールマイティの自由を ダレかが持つということです。

治安維持法は3.11のドサクサに紛れて可決されています。もはや準備万端 整っているのです。
跫が かすかに 聴こえませんか.....