語りは 同期型コミュニケーション
この記事で 自分ひとりの語りより ユニットとして語るほうが 好きと書きました。それが なぜだか わかりました。秘密は同期型コミュニケーション だったのです。
コミュニケーションには種類があります。
1 一方向性のコミュニケーション テレビ ラジオ 新聞など
2 双方向性コミュニケーション 対人
3 同期型コミュニケーション 仲間 全体
4 深層の自分へのコミュニケーション
ひとりの語り手が振動する 次の語り手のエネルギー値があがり 次の語り手はもっとエネルギー値があがり こうして つぎつぎ振動し 語り手たちの氣 エネルギーが同期し振動してゆくだけでなく 子どもたちも同期してゆく..... 場内は 水を打ったようにしんと鎮まる。このとき 非整数次倍音がうねりとなるのだ。わたしはたいてい5番目に語るのだが 4番目 3番目を重んじる。ここに非整数次倍音の語り部を置いていたんですね。定義はできないが 直感と本能に導かれ そのような カタチになったのだと思う .......
非整数次倍音の声は ほかにどのような影響を及ぼすかというと 壁をのりこえてしまうのです。自我のカラから 脱して トランス状態になる....... はじめのうちはとても困りました。語っていて別の世界にいってしまう。聴き手は置き去りにしてね ...... うまくいくときは 聴き手のみなさんも連れてゆける 資質のあるひとはとくに そしてその方のアンダーグラウンド 無意識界まで いってしまう。ときどき 泣きだされる方がおりました。それが不思議なのだけれど 聴いているものがたりとは全く 関わりないその方の過去の忘れてしまったなにかにヒットするようです。そして 癒されるのです。
芯は ものがたりでなくことばの意味でなく ひびきそのもの なのです。当の自分は あっちがわにいってしまいますから 正気を保つのがたいへんで語りが終わったあとのあいさつなどしどろもどろになる。どこにいるのかわからないので あぶないことが多々ありました。ところがコントロールができるようになった と同時に声が変わってきた 整数次倍音が増えてきたのです。今年などは戦争と平和でエピソードが終わってナビに入るとき 意図的に切り替えていました。そうすると ひとつにまとまっていた 子どもたちの意識が ほろほろっと ほどけてゆく。夢でもみていたような顔になる。
不思議なことに 語りについて 抱いていた おぼろげなことが 一気に カタチを成し 名状できるようになった ....... さぁ これから なにをするのだろう ...... もっとみんなとつづけるのだろうか それとも 非整数次倍音を 探索する旅に出ようか きのう ある教室に問い合わせの電話をかけた。
ドトール で わびしさ極まる朝昼兼用レンチンランチ ..... 伝説の『ティーズティー』はどうなっているか 回ってみたが 再開の気配はなかった。すべてのものに終わりがくる 愛をこめて美味なるものを興奮と喜びをくれた 懐かしいマダムに幸いが訪れますように......