更新・花のヒミツ

花...といえば 櫻 はなびらがすこぅし ふっくらふくらんできましたね。もうすぐ 春爛漫 さくら さくら の季節です。

目と芽 耳と実 歯と葉 頬と穂 そして 鼻と花 
メ ミ ハ ホ ハ やまとことばでは 語源がおなじなのだそうです

肢は えだ  では からだは 幹 
日本人は 人間を 植物と おなじに見立てていたんですね

一方世阿弥は 花 にいのちをかけました この花とは たいせつなモノ 真実 あるいは美そのもの
めづらしきが花  とどまることなく 地平をきりひらけ (勝手な解釈です)
秘すれば花   「秘すれば花なり。秘せずば花なるべからず」..... 隠し玉は伏せておけ という解釈も
        あります。....が そんな浅いものであろうかとも思うのです。
        すべて 表現しようとするな ぐっと腹に溜め 無駄のない最小限の所作であらわせ
        でしょうか.... それとも
        目先の見栄えではなく 魂の奥深くのまことをたいせつにせよ(勝手な解釈です)

世阿弥はまた 花にはふたつある といっているようです。
「時分の花」とは年齢とともに表れ、盛りが過ぎると散ってしまう花。
「誠の花」は稽古と工夫によって初めて咲く花。

世阿弥のことばは 語りにも 人生にもあてはまりますね。
語りも 真実を そして 美をつたえるものです。ギリギリまで磨きぬいたことばで......
舞い どうように 一瞬に消え去る たとえ 録画されようと 録音されようと
100%の復元はされません  
瞬時の美 ゆえに ひとの脳裏 こころの奥底に刻み込まれるべきもの
その 真髄が 花

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花...華があると申します
若さによる華やぎ ..... 歳経て にじみ出る艶 存在感
いくつになっても 花 をもとめてゆきたい ですね