真っ赤な牡丹とオーロラと
昭和初期の着物でつくられたリメイクの服を購ったのです
緋牡丹と孔雀の裾模様 共八掛もつかって
ずいぶんと悩んだ だって君は何歳なの?
100年近く時を経て 黒であった地色も墨色に褪せては
いますが 絢爛の名残はあって
さぁ どこへ? 着ていくのだ?
太陽フレアの影響で あすあたり 赤いオーロラが日本
でも 見られるかもしれないとのこと
昨今 世界中で ロシアで アメリカで ヨーロッパで
真っ赤なオーロラが夜空を燃やしているそうですが....
第二次大戦前夜も 真っ赤なオーロラだそうですね
磁気は ひとのこころを ささくれさせるそうです
荒ぶるこころは.... 戦を呼ぶのだろうか
わたし自身は語らないのですが 耳無し芳一を語りの
テキストにしてみました..... 小泉八雲とセツ夫人がこと
のほか 手をかけたものがたりとわかったので....
これは おもしろい! 手ごわい!!けれど。 ......
まず 跫 です ちかづいてくる 去っていく怨霊の
(アレ 幽霊に足あるのだっけ?)
それから壇ノ浦の戦い 幼い安徳天皇を抱き入水する
二位の尼 濡れそぼった墓場で激しく琵琶を弾ずる
芳一 飛び交う鬼火
両耳から垂れる濃い温かい真っ赤な血......
戦争って 成仏できない怨霊を生む
戦後80年たって なお 成仏できない方もおられる
そうした救われないご霊は 呼びかけ続ける
此処にいるよ わすれないで どのように死んだか
どんな想いを残したか
カタリカタリで戦争を語るひとつの理由は....
わすれません みなさんが どのようにたたかったか
どのように亡くなったか
生きているみんなに戦争の酷さを なぜ起こされるかを
つたえつづけます
わたしたちは 平和をまもりつづけます
だから もう やすらかにお眠りください
なのです。
