男たちの戦争 ゼロ

昨年10月『女たちの戦争』を 聴いてくださった お客さまから「次はいつですか?」「つぎを待っています」と ありがたいお言葉をいただいています。今日のユニット・カタリカタリ月例会で 「子どもたちの戦争」「男たちの戦争」と つづけて 公演を することに しました。6月 下旬 7月 上旬 に行いたいのですが もし 市民企画公民館事業があるのなら 企画を持っていくつもりです。

子どもたちや 女たちが どのように いくさを 戦ったか 少女たちが学徒勤労動員法に基づく産業戦士として 少年たちが 特別攻撃兵器として 少年戦車兵 通信兵 満蒙開拓青少年義勇軍として駆り出されていったかは 語りとして つたえてはきたのですが 男たちがいかに戦い 死んでいったかは まだ語ってきませんでした。 喜び橋 雪部隊 占守島等 一部をのぞいては。


ミッドウェイ海戦 ガダルカナル アッツ島 学徒出陣 ニューギニア インパール マリアナ テニアン ペリリュー レイテ島 神風特攻 硫黄島 ヤルタ会談 東京大空襲 沖縄戦 大和沈没 ヒロシマ ナガサキ 満州 占守島 ......

男たちの戦争は酸鼻を極めます。 「ひとつ」「簒奪」「僚友の肉」など .... 耳にしただけでも 粟立つような 恐怖がありました。戦争はかように ひとをひとでないものに変えてしまうのです。これが最後としっかり 戦争と向かい合って 戦争の悲惨とともに いかにしてひとが 生き抜いたかを 戦争とはなにかを問いたいと思います。

メンバーへの最終課題です。戦史のなかから ひとつを選ぶ ひとりの兵士にフォーカスし ものがたりを構成し 文字から離れて語ること。
問題は スタッフ の 不足ですが その気になれば それぞれ三話は 語れると思います。

この戦争は 日本という国を 根こそぎ 変えてしまいました。戦後は 延々とつづいています。
そして そのまんま 戦前に 移行してゆくかも 知れませんね。
淡々と 戦争に向かい 淡々と語れますように。

追記 仕事と多数のボランティアを抱える多忙なメンバーたちを 「パートタイマーの語り部さん」と半ばの愛と半ばの揶揄をこめて呼びます。気持ちはわからないではない だが 語りは ボランティア活動とは違う『芸』です。 芸を学んでいるのですから。 中抜け 遅刻早退があたりまえでは ただ やりたいのです 語りたい 語らせてください と言われても。4カ月の長丁場 半端な気持ちのひとをこのままひきうけて 公演に向かって走り出したら わたしは倒れる。そんなわけで 気持ちを確認しています。

荒波へ向かって船をこぎ出す前に 覚悟はいかがかと。マストを登り 舵を切り 戦えるのかと ..... 船を降りてもいいんだよと。