朝のおはなし会 6-1 3-1

9/3 が 2学期最初のおはなし会。真夏の真っ盛り 雪女を6年生に語る。
トマティスメソッドで 語ってみたらどうなるかなと 語ってみたが 
あまり変わりはなかった。

今日は 中学校3年 何を語ろうか まったく頭に浮かばず 真珠という
むかしつくったものがたりのテキストを持ち 車の中で あ やっぱり
すずめのあめふらしにしよう.....

3-1 で 若い先生が 『そろそろ 進路をきめてください』と生徒たちに
話していた。そこで 『みんな まだまだ間に合うよ 』と 60年前
どうやって受験戦争を乗り切ったか.... 話した。

わたしが 重い腰をあげたのは 12月も終わりで 退路を断つため
滑り止めは受けないで 家庭教師も断り(先生とあわなかった) 塾も
いかず 過去問を徹底的に攻略 間違った箇所は 教科書のまとめに戻って
時折 この世ならぬ想像上のわたしの王国に惑溺しつつも 合格した。

2.3分 そんな話をして アフリカの話と日本の話 どちらがいい?
と訊いたら 日本の話に 手があがったので 真珠 を 語った。

ドロシー・セイアーズの 父親が娘の誕生日ごとに 一粒の真珠をプレ
ゼントし20歳の誕生日に 真珠をたしてネックレスを贈るというお話
をアレンジした創作である。

大学生の加奈はアルバイトを掛け持ちし 友だちと遊ぶ暇もなく学校生活
を送っていた...けれど今月アパートの家賃を払えそうもない.....母に心配か
はかけられない 友達に借りるなんてできない..... どうしようと思案に
暮れ なにか売るものはないかと引き出しをさらった その手にビロード
の宝石箱.....あけるとほのかな月明かりのような真珠の粒

加奈は おずおずと銀座のはずれの 宗像宝石店の扉の前に佇んだ......


なぜ 加奈の父親が妻と娘を残して 死んだのか.....という話が伏線にあり
最後は 加奈の自立のものがたりになってゆくのですが....

なんと 時間が.... 最後は端折らざるを得ませんでした。
ところが 盛大なあたたかい拍手に包まれたのですね 

ものがたりを語り終えて うまくいったときは 拍手なんてないんです。
シーンと静まり返って.... わたしはそのようなラストをめざしているのだ
けど 今日は 拍手が うれしかった。

みんなに向けた わたしのエールが つたわったんだなって

そして 7月、8月の 戦後80年 で もうからっぽ
これから なにを 語るの ?? と 霧の中だった わたしは そう
まだ語っていないものがたりが いくつもあることを思いだしたんです。

すこし 手をいれなくてはならないだろうけれど それも 楽しみ。
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わかい女性がひとりで 歩きはじめる ここにあげたのはそうした 
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これからです。