中学校のおはなし会
金曜日は 中学二年一組でした。夜から何を語ろうか煩悶していて 書き溜めた13冊のファイル (戦争体験談ほかの昔話再話・オリジナルのものがたりなど)を繰っていたら まだ語っていないおはなしが たくさんあるのです。
鬼の目玉とか 青い海と人魚(仮題) とか 陽の目をみないで終わらせたらかわいそう.....と思いましたが 即興で語れるとしても 10年もまえに書いたものがたり しっかり身と心に入れ込んでから語りたいと思いました。
2年1組はいいクラスです。1990年代から 学校に通いましたから クラスに入る前 待機しているだけで 先生がどのようなクラス経営をなさっているか おおよそ感じられます。
子どもたちの前に立ったあと 鬼女房を語りました。 しんとして しわぶきひとつ聴こえない..... 時間もぴったり 自分の再話 オリジナル以外語らないので 時間は自由自在 感覚でわかります。
廊下で担任の先生が 「森さんのおはなしはつい惹き込まれてしまって.聴き入ってしまって.....すみません」(え、どうして.....?) 終わったあとの挨拶とか拍手とかは不要なんですね 聴き手がものがたりのなかに入って 我を忘れる....それは語り部の醍醐味ですもの。
「先生......実は わたし 入れ歯が二度はずれそうになって 往生しました」
「森さん そんなこと言わないでくださいよ」(大笑い)