中学校 朝のおはなし会

朝 ベッドのなかで もんもんと 今日は なに語ろうかな..... あぁ 時間が ない そうだ 塚原あゆ子さんのものがたりを 語ろう! と思って ひさしぶりだから 原稿を読んでおこう と思ったら 原稿がない! u--m
!!どろぼうの親子 に しよう。 今日は3学年でおはなし会 なので予備のひとがいません。 家を出たのは 三分前。玄関をとおらず ショートカットで4階のクラスへ。 「2年2組のみなさん おはようございます。みなさんに会えるのは 年に一回 今日はとてもうれしいです」
オランダのストーリーテラー ウィムさんのワークショップで聴いた 『どろぼうの親子』 みなさん 固唾をのんで聴いてくれました。

メモ

※ 『海のダイヤモンド』 『グランメゾン東京』など 今をときめく演出家 塚原あゆ子さんは この中学校の出身です。以前 進路を決める 将来の職業を決めるという 志プロジェクトで 語ったおはなし..... TBSに伺いインタビューし 原稿を確認して 語らせていただきました。ほかに4名の方のものがたりも語ったのですが 中学生の感想文は とても熱かった。

※ ウィムさんは奥さまが日本人で ときおり訪日され 楽しい時を 過ごしました。どろぼうの親子は 口承です つまり 本の暗記からでなく 本人が語ったものを 耳で覚えるという 語り・ストーリーテラーの原点..... ものがたりはからだと心に しみ込んでいます。ウィムさんは 「ストーリーテラーはランプだ」といいました。ものがたりの 『炎』 を聴き手のこころに伝えるためのね。

※ 語ってゆくうちに ものがたりが変容してしまうので もちろん 原稿はつくってあり ときおりは原稿を見直します ものがたりの軸は変わりませんが 聴き手の反応により言いまわしやことばは次第に練れて ものがたりは育ってゆきます。

※ 欧米では プロのストーリーテラーがいます。日本でいえば 講談師 噺家 かな.... ストーリーテラーを養成する学校もあります。ウィムさんは ものがたりを絵にして覚えなさいとワークショップで教えてくれました。わたしは 絵は描きませんが イメージ 情景を思い浮かべ それをつなげて語ります。ですから ことばにつまる ということはまずありません。