マイケルと尾崎豊にことよせたエチュード
ライブの動画を見ていた。
ふたりとも とても うつくしい
マイケルのモータウン周年祭での初の月面歩き
からだとダンスとうたが
ピシッと1ミクロンの狂いもなく 重なっている
尾崎のうたとこころが同期しすぎて 恥ずかしいくらいだ
ふたりとも 余分のモノがなくて きれい
ライブには 魔法が ある。
神に愛でられし ひとがいる。
聲の成分に 倍音がある
高い声には少なく 低い声に多い
この倍音が ときに 聴き手を 虜にする
とくに 非整数次倍音
マイケルと尾崎は高音域だから 倍音はそう豊かではないはず
なのだが..... ふたりとも細かい細かいバイブレーションがある
びろうどのような.... 柔毛のような 綿毛のような
尾崎は母音の響かせ方とうまくいえないけど ちいさな っッ
がたくさんあって それは 息遣い なのだが 自分に刺さる
マイケルも xxxxxxxっっ
演歌だと しゃくりとか .... けれどもっと繊細なんです
それは 歌詞と同期している 歌手自身と同期している
動悸が 同期 (笑)
そして 観衆と同期している 今流行りのつながるよりもっと強く
かさなっている そう 動悸が 鼓動が 血流が 同期している
下手な歌手のうたは うたう気にもならないが
うたってみると その歌手がいい歌手かどんなにいいか わかる
うたう ウツ かたる カツ 語りは どうなのか
やはり 息遣い 精妙なビブラート そして
五官 六官
ものがたりと同期する 生きる 感じる それを 音声化する
波の音 風の音 雨にぬれる うたれる 奔る 倒れる
悲しむ 喜ぶ 怒る 憤る さみしさ せつなさ 音声化する
自分自身の感応度をあげる 幼児のように 赤子のように
さわると 血が噴き出るほどに
文字を 音声 おんじょうに 響きに する
精妙に 大胆に やさしく 非情に 充ちる 渇く 憎悪 熱愛
やすらぎ 苦悶 恐怖
響きは共鳴する うなる 倍音 あぁ 共振共鳴だ
それは 無限の 奇跡 だ。
