ヘルンさんとわたし/小泉セツの語り
まとめ終わりました。
資料を集めてゆくうちに 小泉八雲が 好きな場所が
美保関 日御碕であること.....夕焼けが好きなこと
.............夕焼けになると大喜びでした。すぐにに私や子供を
大急ぎで呼ぶのでございます。いつも急いで参るのですが、
それでもよく『一分後れました、夕焼け少し駄目となりました。
なんぼ気の毒』などと申しました。
この感じ よくわかります。
わたしも思春期 夕焼けほどうつくしいものはない 今日の
この日の夕焼けは何億年の夕焼けのなかでも唯一無二の夕焼け
なのだと思って目にやきつけようとしたものです。
夕焼けがはじめからおわりまで美しいのですが そのなかに
耀きに満ちた荘厳な一瞬があるのです。神の栄光 来臨を
予感させるような この世の終わりのような....
夢中になると没入してなにもかもわからなくなることも
おなじで ニューグランドホテルの社長が親友で 戦後
ニューグランドホテルで日本を仕切っていたマッカーサー
が 小泉八雲の著作が 日本人の真理を知るための絶好の
資料だった....ということも知り.....
まとめをはじめる直前には ちかじか訪ねようと出雲や日
御碕を調べていました。
あぁ つながっているなぁ 大げさにいうと この物語を
語るのは運命だと思われたのでした。
怪談 骨董など 八雲の著作は小泉八雲と妻セツさんの
合作でした。セツさんはたぐいまれな語り部でした。
日本を愛する八雲と 八雲を愛するセツさんのうえに
日本の野山 海や湖の精霊たちが 奇跡のように 降り
立ったのだと思います。
パターンがふたつあります 声に出してみますと もの
語りは変わっていきます とても 楽しみになりました。
今回から メンバーの皆さんの語りは みなさんにお任せ
しますので それを聞くのも たのしみですね。