シャンソンの日

先日のQUEのライブで わたしは気持ちを入れ替え まじめに
シャンソンに取り組むことに決めたのでした。語りも即興で語る
ものですから シャンソンも楽譜も持たず テレコも持参せず
耳でその場で覚え 歌うだけというどーしよーもない生徒だった
のです。

今日は 午前中 1時間ほど練習までいたしました ところが
お教室前で せっかく準備した楽譜もテレコも忘れて 家に
取りに帰り 結局今日も15分の遅刻でした。

いつも辛らつな先生は反省の気持ちを示したわたしに とても
やさしかったです (笑) チョコレートをひと箱いただきました。

今日 歌ったのは4曲です。ああ無情の コゼットの歌 と
イルモンドと アモーレスクージオ と アリアみたいな猫の
うた..... 

それぞれ 見せ場のありすぎる歌です。先生のライブで 気が
つかせていただいたように ウィスパーボイスからアタック
クレシェンド デクレシェンド フェルマータ 歌によっては
朗唱.....そのうたの人物の気持ちによっておなじ愛のうたでも 
(シャンソンはすべてといっていいほど愛なんです) 表情は
千変万化します。

熱は熱を呼ぶ 先生は わたしの声域にあわせて DからE♭
Eにピアノの音域をかえてくださり 今日は雨にもかかわらず
お教室は真夏のようにあつくなりました。わたしの心も....。

先生 ごめんなさいね 自分もひとに指導する立場でありながら
先生の気持ちを斟酌するまでいたりませんでした。
先生は以前....モリちゃんが語りのように真面目に取り組んで
くれたらなぁ....とポツリ 独り言を漏らされていましたね。
わたし シャンソンが前よりずっと好きになりました。


声というものの ゆたかさ 複雑さ 不思議さを思います。
シャンソンというものがたりを語るよろこびを 5年経ってやっ
と わたしは知りました。

そして 語りから学んだことがシャンソンに贈り物(微妙な心の
揺れ感情・季節のうつろいなど)をくれたように シャンソンが
どのような豊穣をわたしの語りにあたえてくれるか とてもたの
しみになりました。