ギフト
きのうのつづき
『男たちの戦争』をひとつのものがたりにして語るにあたって
わたしは語り部として一日本人として抱えきれないほどのギフト
をいただいた。
もう語らなくてもいいか(それはまずいけど)と 思うほどに。
ひとつは 「事実」をモノ語り化して「真実」をつたえるという
立ち位置 それは 感覚としてずっと身のうちにあったのだが
それが意識下ではなく 明確な意識として理解できたという
こと。
二つ目は 今はここでは書けないが 聴き手のどこに送るのか
ということ
三つめは日本史のウソをモノ語り化するという語り部としての
志が明らかになったこと 一番目の出雲王朝史 まつろはぬ
民については語り部としての当初から名草姫伝説などで手掛け
て(無意識的に)いたのだが もっと大きな視野で取り組んで
みようと思う。大東亜戦史については進行中 残る明治維新
と大化の改新については 今生では手がつけられないと思う。
四つ目は日本とはなにか 日本人とはなにか .... 長い時間
をかけて アメリカは日本人のアイデンティティーを根こそぎ
奪おうとしてきた 戦後教育を受けたわたしも例外ではなか
った それに改めて気が付かされたこと。
まだまだ整理はつかないが 日本の今 と 過去の歴史が
細々ながらつながり 鳥が空から海山をみはるかすように
ぼんやり見えてきた。
わたしはようやく 日本人としての自分を取り戻したような
気がしている。