ひびきは波動 ひかりは波動
昔 響きはひかりなのだと どなたかに教えられたことがあります。
感動とはなにか 聴き手のどこに なにを届けると 共鳴が起こるのか
それは 聴き手によって 異なるのか
じわじわと くる場合と 雷に打たれたように ズンとくる場合があり
ますね
じわじわとくる場合というのは ものがたりによるものではないかと。
ズン とくる それはものがたりでなく ことばでなく ひびきの
ように思います。突然 胸の奥の誰も知らない扉がひらく....かつて知って
いたけれど 忘れていたなにか 忘れてはならないなにかが堰を切って
あふれだす
人間の意識の表層 こころではなく 理性ではなくその奥の膨大な無
意識領域の扉がひびきによってひらく 感じです
無意識領域は多層になっていて そのひとの忘却の彼方の過去 閉ざ
されたトラウマ 記憶 その下に重ねた過去生におけるそれがあり
そして最古層に コンテクスト 共通意識があるのではと。
霊籍(ひせき) はどこに保存されているのだろう それがわからない。
語りを聴いていただいて 突然号泣される方がいる それは 直下の
記憶、たいてい肉親を失ったトラウマによることがほとんどです。
泣くことは浄化です。
けれども 語り部としての望みは もっと奥底をノックしたいですね。
ことばのひびきによって。語りの奥義は 他の芸能とおなじ 再生
です。なぜならそれこそ 限りある命をもつひとの 永遠のテーマ
だからです。ほとんどのものがたりにそれはある。
生と死 愛 そして再生。